花菖蒲
夏日がまたまた来たかと思っていたら、今日あたり雨模様。梅雨入りが近づいているのかもしれませんね。
梅雨といえば、やはり何といっても「花菖蒲」でしょう。
花菖蒲は全国区の花のようで、季節がくると、各地から花菖蒲便りが聞こえてきます。皆さんも、それぞれお気に入りの花菖蒲の場所をお持ちなんでしょうね。
九州にも花菖蒲で知られる所が沢山あるようですが、今日は、私のお気に入りを紹介します。
まずは、熊本玉名の「高瀬裏川の花菖蒲」。
高瀬裏川は、菊池川に沿って造られた細い川ですが、この川沿いに、そう200~300メートルくらいあるでしょうか、いやもう少しあるかな、シーズンになると花菖蒲の花がびっしりと咲き誇ります。実に壮観です。幟なども沢山立って、大変な人で賑わいます。
高瀬裏川は、実はもう一つ楽しみの味わえるところです。川からすぐのところに、昔ながらの風景を見れるんです。「町おこし」をやっておられるんですね。
菖蒲の花並みと町並みをセットで楽しむ。高瀬裏川の味わいです。
二つ目は、大分は別府の「神楽女湖の花菖蒲」です。
1300メートルを超える鶴見岳を右に見ながら、由布院方面に上って行き、峠の頂上近くを左方向に向かうとやがて志高湖が見えてきます。神楽女湖は、この志高湖をもう少し奥に入ったところにあります。
小さな湖ですが、水あくまでもきれいに澄み、そして湖畔に花菖蒲がひっそりと咲いている。花菖蒲の数は結構な数なんですけどね。それほどポピュラーでもないので、人の気配もまばら。カップルで行くに最高じゃないでしょうか。もっとも、私の場合は、むくつけき野郎共数名で、味も素っ気もありませんでしたけど。
鶴見岳に上って(ロープウエイがあります)別府湾と別府の町を眺望した後、神楽女湖で花菖蒲、その後別府で美味しい食事と温泉なんてどうです?
さて、最後に紹介しますのは、勿論、「柳川の花菖蒲」です。
左の写真は、川下りの中間地点にある、日吉神社近くで見る「黄菖蒲」です。
柳川では、黄菖蒲が先ず咲いて、それから花菖蒲の本番となります。
6月に入ると、いよいよ花菖蒲の本番を迎えますが、柳川の花菖蒲は、勿論、川下りの舟の中からこれを楽しんでいただきます。
これは、私がどっかで聞いたことなんですが、花菖蒲は横から見るものでなく、少し上から見るものなんだそうです。
というわけで、私の舟に乗られるお客さんには、「左手に柳川市の花でもある花菖蒲が見えてきました。ところで、皆さん、花菖蒲ってのは、上から見てこそ美しく見えるものなんだそうですね。それでは、皆さん、揃って立っていただきましょうか。どうです? きれいに見えるでしょう?」なんて案内をして、皆さんに楽しんでいただいてます。
もっとも、小学校で廊下に立たされて以来立ったことがないってんで、思わずよろけて舟から落ちそうになるお客さんも中にはいらっしゃいますけどね。
以上、私のお気に入り「花菖蒲版」を紹介しましたが、楽しみ方というものは、時により、場所により、人により、いろいろあるもんですね。
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